基本的に音楽は、ピンと来たものから聴けばいいと思っていますが、
ロックやメタルというとサブジャンルが多く、しかもそれぞれたくさんのバンドがあるので、どこから聴いたらいいか困る人も多いのではないでしょうか。
でもだいじょーぶ!
今回はそんな人のためにメタルのサブジャンル集を紹介します!
気になるのがあったらどんどんWikipediaやYouTubeで深堀りしていきましょう。
※定義よりイメージを優先しています。実際厳密な定義というものはありませんが。。。
分類の仕方
スピード、テクニック、ヤバさは5段階評価
スピード:テンポの速さ(体感)を表す。
テクニック:技術的な複雑さを表す。
ヤバさ:音楽的な退廃具合を表す。
ひとこと:各サブジャンルについて一言(ボクの勝手なイメージです)
ちなみに基本的にはヤバいのを後ろに持ってきているので、参考までに
- ヘヴィメタル(黎明期)
- スラッシュメタル
- パワー・メタル
- メロディックスピードメタル
- プログレッシブメタル
- ニューメタル
- メタルコア
- Djent(ジェント)
- メロディックデスメタル
- デスメタル
- デスコア
- 最後に
ヘヴィメタル(黎明期)
スピード:★
テクニック:★★★
ヤバさ:★★
ひとこと:古き良き名曲たち
1970年代あたりから生まれた最初期のメタル。ブラック・サバスが元祖と言われる。
ハードロックの時代の要素がかなり強い。そして境界も曖昧。
オジー・オズボーンなどヤバいライブパフォーマンスをすることもあるが、他のメタルジャンルと比べるとそこまで音楽的にヤバくない。
耳に残るギターリフ(繰り返しメロディ)と魅せるギターソロが特徴。
もはやオジオズは、レジェンドですね。
Judas Priestはメタル・ゴッドとも呼ばれます。
スラッシュメタル
スピード:★★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★
ひとこと:ザクザクする音が心地よい
ブリッジミュートというテクニックをやたら使うジャンル。
これを使うと音がザクっとなるので、これを高速で使うと、ザクザクっとハマると中毒になるになるサウンドに。
スラッシュメタル四天王(メタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックス)は名前だけでも知ってると、メタルおじさんに気に入られるかもよ??
肝心のところは1分あたりから。このザクザクがいいんですよ〜。
このバンドの元ギタリスト、マーティ・フリードマンは親日でよく日本の番組出ています。
紅白歌合戦にも確か出てた。
パワー・メタル
スピード:★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★
ひとこと:ボーカルがかっこいい
アイアンメイデンやジューダス・プリーストのようなハイトーンボーカルに、
スラッシュメタルのスピードを組み合わせたジャンル。
最近のバンドでもこのジャンルの要素を持つバンドは多い。
女性ボーカルとパワーメタルって相性いいイメージ。
メロディックスピードメタル
スピード:★★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★
ひとこと:メロディがクサい
ギターはピロピロ、ドラムはドコドコととにかく音圧が高くて、
過剰なまでにメロディカル。メロディがクサいのでクサメタルとも呼ばれることもしばしば。
このジャンルのドラムはホンマたくさん叩く!!
メロディがいい意味でクサいっすねえ!これがたまんない!!
やたらとスピードが速いバンドもいます。
プログレッシブメタル
スピード:★
テクニック:★★★★★
ヤバさ:★
ひとこと:変態的テクニック集団
長大な楽曲、変拍子(4/4以外じゃないややこしいの)、シンセサイザーの多用など新しい試みを随所に取り入れたジャンル。
楽器を弾く側としては、速弾き以外にも難しい要素が多いジャンル。
最近はこのジャンル周辺はかなりややこしくなっていますが、以前はこのジャンルと言えばドリームシアターというイメージだったような。
この頃のプログレッシブ・メタルはロックとの境界がすごい分かりにくいけど一般受けしやすいのが増えています。
個人的にはメタル知らない人におすすめしやすいジャンル。
ニューメタル
スピード:★★
テクニック:★
ヤバさ:★★★
ひとこと:メタルという認識していない人多そう
日本ではラウドロックと呼ばれるジャンル。海外にはその呼び方はないが大抵ニューメタル、そうでない場合はほぼメタルコアに該当します。
90年代のロックであるグランジの影響をかなり受けてるので、ロックと思われても仕方ないよねえ。
シンプルなリズムなのでノリやすい。万人受けしやすいメロディ。
Linkin Parkやマキシマムザホルモンなどがそれに当たります。
エヴァネッセンスも一応この分類になったりします。
ラウドロックという呼び方もあって、日本人バンドも多い。
メタルコア
スピード:★★★
テクニック:★★
ヤバさ:★★★
ひとこと:ライブで狂ったように盛り上がるメタル
主な特徴として、
・スラッシュメタルの要素の強いリフ(繰り返しメロディ)
・ブレイクダウン(音数がが急に減り、ドラムのビートが半分のテンポになるイメージ)
などがあります。
ライブの盛り上がりが異常なバンドが多く、モッシュによるぶつかり合いは日常茶飯事。
日本人もこのジャンルで活躍しています。
いやあ圧巻のパフォーマンスですわ!!
Djent(ジェント)
スピード:★★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★★
ひとこと:近年のバンドが大好き
音程をものすごく下げたギターでブリッジミュートというテクニックの音が語源。ジュンって感じの音です。元々ジャンルを指す言葉ではなかったが、近年はジャンルとして確立されつつあります。
・複雑なリズム
・歯切れのよい刻み
による、いかにも悪そうだけどクセになるサウンドが特徴。
最初、間抜けな感じのメロディなのが、音を下げるとやたらかっこよくなる不思議な曲。
そしてとってもリズムが複雑!!
ペリフェリーはDjentを有名にした重要なバンドです。
Djentの開祖、メシュガー
メロディックデスメタル
スピード:★★★
テクニック:★★★
ヤバさ:★★★
ひとこと:メロディとボーカルのギャップが激しい
もともと万人受けしにくいデスメタル(後述)がメロディアスになり、聞きやすくなったジャンル。
ボーカルと伴奏は悪そうだが、メロディはキャッチーです。
メタルコアのきっかけを作ったジャンルというのもあり近い雰囲気があります。
Arch Enemyはメロデスを語る上で欠かせない。極悪なデスボイスを出す女性ボーカルのインパクトは計り知れないです。
このバンドもメロデスには欠かせない。クリーンボイスもあるのでより聞きやすいかも?
デスメタル
スピード:★★★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★★★
ひとこと:多くの人がイメージするものとは違うかも
その名前からヤバいイメージが先行して恐れられるジャンルだが、実際聴くとヤバいというより意味不明という感じです。
・意味不明なほど速いビート
・ヤバいといえばヤバいが、何言ってるか全くわからないデスボイス
・曲が短い
・歌詞がグロテスク(アルバムのアートワークもグロテスクなのが多い)
の3つが主な特徴です。
(近年のは意味不明さが少しマシになっている気はします)
どうです?
皆さんが思ってたデスメタルのイメージと違うことないですか??
このバンドは速すぎてよく分からないくらい速い。
歌詞が聞き取れないので、歌詞を調べたり、アルバムのアートワーク、一部のPVさえ見なければ、ヤバさを体験する場面って意外とないんだよなあ。
デスコア
スピード:★★★★★
テクニック:★★★★
ヤバさ:★★★★
ひとこと:ヤバいジャンルのいいとこ取り
デスメタルのビートの速さとメタルコアのブレイクダウン(音数がが急に減り、ドラムのビートが半分のテンポになるイメージ)により極悪な感じが更にアップしたジャンル。
デスメタルは唸る感じのデスボイスが多いですが、デスコアはシャウトも多いですね。
いかにも悪そうなメロディの曲。PVとのギャップが激しい。
最後に
いかがだったでしょうか。
比較的有名なジャンルしか取り上げていませんが、これをきっかけに好きなサブジャンルが見つかれば嬉しいです。
ビジュアル系バンドもメタルに分類できるものが結構多いです。
パワーメタルやメタルコア、デスコアに分類されるのが多いかな?
メタルの観点でビジュアル系を見ると新しい発見があるかも?
余談
活動的にヤバいジャンル、ブラックメタルはあえて載せませんでした。★で表すなら間違いなく★★★★★。
ほとんどのメタルバンドは音楽がどれだけ悪そうに見えても、人柄はいいのだけど、ごく一部ヤバいことやってる反社会的なメタルもいるんですよねえ。