音響補正ソフトで最高のオーディオ環境を作ってみた。(SoundID Reference × SoundSource)
最近、オーディオに沼ってるyummyです。
近年のソフトウェア技術には驚かせられますが、
個人的に部屋の音響特性(ルームアコースティック)を
ソフトウェアで補正できるようになったのは革命だと思ってます。
この流れに乗って、自宅のオーディオ環境(兼モニタリング環境)をアップデートしました。
本来であればモニタリング環境という方が正しいセッティングなんですが、
この環境に変えてから解像度の高さからくる見通しの良さと定位感の良さからリスニング用途で聞いてもめっちゃ気持ちよく聞けるようになりました。
今回、アップデートしたオーディオ環境の中身を解説しようと思います。
参考になれば嬉しいです。
システム全体について
構築したモニタリング環境は最終的に以下のようになりました。
Mac
↓
(SoundSource)
↓
音響補正プラグイン(SoundID Reference)
↓
オーディオインターフェース(Audinent EVO4)
↓
モニタースピーカー(JBL 305P MKⅡ)
普通のオーディオ環境に比べると、だいぶソフト面に力を入れてる環境になりました。
スピーカーについて
今回は解像度の高い環境を目指しているので、
普通のリスニングスピーカーではなくモニタースピーカーを使用することにしています。
様々なモニタースピーカーを視聴したのですが、
JBL 305P MKⅡのコスパがよかったです。
これより安いモニタースピーカーでも補正したらかなりよくなります。
ですが、スピーカーの解像度は(インパルス応答的な)反応の速さにも依存している関係上、
こればかりは周波数を合わせても完璧にはできないです。
ということで、周波数面以上に応答の速さでスピーカー選びするのがオススメです。
この際、特にキック音等の鋭く立ち上がる音などから判断するといいと思います。
オーディオインターフェースについて
ノイズを減らすためにバランス接続可能なオーディオインターフェースを選びました。
ここにお金をかけると更によくなるとは思いますが、必要十分な性能だとは思います。
オーディオ用途メインの人だったらシンプルでダイナミックレンジの大きい高品質なモノがいいと思います。
もう少しお金かけるならこれがよさそう。
音響補正プラグインについて
これが今回一番の肝です。
・IK MultimediaのARC System3
・SonarworksのSoundID Reference
の2つがメジャーです。
個人的にはヘッドホンもキャリブレートできるSoundID Referenceがオススメ。
ARC System3では、非純正マイクも使えますが、
純正の方がマイクの周波数特性も考慮できるのでより正確な結果が得られます。
↑私の環境で測定した結果です。
モニタースピーカー使っても、全然フラットじゃないことがよく分かります。
(なぜか音量にも差がある模様。個体差かな?)
このプラグインを通すことで位相も周波数特性もほぼフラットになります。
SoundSourceとは?
プラグインをDAWのマスタートラックに通せば、モニタリング環境としては完成です。
ただ厄介なのが、この環境を作るとYouTubeなどの普段のサウンドも補正されたサウンドで聞きたくなってくるのです。。。
SoundID ReferenceにはSystemWideという常に補正されたサウンドで出力できる機能があるものの下記の欠点があり、その煩わしさから一時期使わなくなってました。
・レイテンシーが多い
・安定性に難あり(負荷をかけると音切れがありました)
そこで見つけてきたのが、アメリカのRogue Amoeba社が出しているSoundSourceという有料ソフト(但しMac専用)。
Macのサウンドコントロールに介入してアプリ単位の音量調整やOutputにプラグインをかけたりできるスグレモノ。
もちろん音場補正プラグインも挿せるので、
これを使えばすべての音声に補正をかけることができます。
これによって欠点のレイテンシー、安定性の問題がなくなりました。
しかもメニューバーのスピーカーマークがこれに置き換わるので、オンオフも楽ちんです。
最後に
なぜSoundID ReferenceのSystemWideの安定性が悪いのか謎ですが、
恐らくプラグインに挿すことが主な使い方として想定されてるソフトなのだと思います。
ちょっと面倒なオーディオ環境に見えるかもしれませんが、
一度導入できれば、びっくりするほどレベルの高いシステムになります。
オーディオ好き、音楽好きの方、一度試してはいかがでしょうか?
それでは。